H30 診療報酬改定で注目したいポイント~オンライン診療や性別適合手術など~

平成30年4月に実施される診療報酬改定の内容が明らかになりました。

今回の改定は、6年に1度の介護報酬改定との同時改定となり、医療と介護の連携を従来以上に進める方策や医薬品使用の適正化など給付の効率化を目指す方策が打ち出されています。

一方で、オンライン診療や性別適合手術の保険適用など、技術進歩や多様化するニーズへの積極的な対応が見られることも大きな特徴となっています。

以下では、今回の改定において特に注目したいポイントをご紹介します。

注目ポイント・その1~オンライン診療の保険適用~

オンライン診療料・オンライン医学管理料の新設

基本的な考え

⇒ 情報通信機器を活用した診療(リアルタイムでのコミュニケーション が可能なオンラインシステム等の通信技術を用いた診察や医学管理)について、対面診療の原則の上で、有効性や安全性等への配慮を含む一定の要件を満たすことを前提に算定する。

種類と点数

⇒ オンライン診療料:1月につき70点(700円)

  オンライン医学管理料:1月につき100点(1,000円)

  在宅時医学総合管理料  オンライン在宅管理料:1月につき 100 点(1,000円)

  精神科在宅患者支援管理料 精神科オンライン在宅管理料:1月につき 100 点(1,000円)

※それぞれで対象となる患者や算定可能な期間、算定方法などの違いがありますのでご注意ください。

オンライン診療が広まれば、患者サイドからすると、病院や診療所に出向くことなく在宅でかかりつけの医師による診療を受けることが可能となり、利便性が高まります。医師サイドとしても、従来と同じ時間で、より多くの患者を診ることができるようになり、効率性の向上に期待が持てます。

注目ポイント・その2~性同一障害の患者への性別適合手術が保険適用に~

性別適合手術の保険適用

基本的な考え

⇒ 性同一性障害者に対する性別適合手術について、性同一性障害に関す る診断と治療のガイドラインに基づき、一定の基準を満たす施設におい て施行される場合に限って、保険適用とする。

対象となる手術

⇒ 精巣摘出術、陰茎全摘術、子宮全摘術、乳房切除術 

施設基準

⇒ (1)当該保険医療機関に、性同一性障害学会が認定する常勤又は非常勤の医師が1名以上配置されていること。

  (2)当該保険医療機関において、当該手術の一定の実績を有していること。

  (3)性同一性障害学会の規定するレジストリに登録していること。

  (4)日本精神神経学会の「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」を遵守していること。

LGBTが注目される中、性の多様性に対応できる医療体制の整備が進むことになります。

注目ポイント・その3~心理職の「公認心理師」への統一~

また、公認心理師法が施行されたことを踏まえて、平成30年以降、診療報酬上で評価される心理職には公認心理師の資格が不可欠となることも示されました。

公認心理師の評価

基本的な考え

⇒ 公認心理師に関する国家試験が開始されることを踏まえ、診療報酬上評価する心理職については、経過措置を設けた上で、公認心理師に統一する。

具体的な内容

⇒ (1)平成 30 年4月以降、原則として、診療報酬上評価する心理職の範囲 を公認心理師に統一する。

  (2)最初の国家試験が行われる平成 30 年度については、従来の臨床心理 技術者に該当する者を、公認心理師とみなす。

  (3)平成 31 年度以降、当面の間、以下に該当する者を公認心理師とみな す。

    ① 平成 31 年3月末まで保険医療機関で従事していた臨床心理技術者

    ② 平成 31 年4月以降新たに臨床心理技術者として従事する者のうち 公認心理師の受験資格を有する者

認定心理師制度への理解を深めて、早めの対策を取っておくことが必要となります。

▶▶▶ 認定心理師について(厚生労働省HPへのリンク)